「最近、旦那の様子がおかしいと思っていたら、ついに家出してしまった」
「旦那が不倫相手のところに行ってると思う…、でも離婚は困る!」
「旦那が家出して生活費を支払ってくれなくなった。私と子どもはどうなるの?」
ある日突然旦那が家出してしまったら、パニックになってしまいますよね。
あなたの生活だけではなく、お子様の生活がどうなるのかも心配です。
旦那が家を出て生活費を支払ってくれなくなることも多いです。
そんなときには「同居調停(円満調停)」と「婚姻費用分担調停」によって、旦那に戻ってきてもらったり生活費を支払わせたりすることができます。
今回は、旦那が家出をしたときに、円満調停(同居調停)によって解決する方法を、元弁護士の私がご紹介します。
Contents
1.旦那が家出したときに有効な同居調停とは
旦那が家出をしたときに有効な「同居調停」って一体何なのでしょうか?
同居調停は、家庭裁判所で行われる調停の1種です。離婚調停が「離婚」するための調停(話合い)であるのに対し、同居調停は夫婦が「復縁」するための調停です。円満調停とも呼ばれます。
旦那が家出したときだけではなく、家庭内で夫婦が不和になっているときにも円満調停を利用できます。円満調停の正式名称は「夫婦関係調整調停」です。
2.同居調停で話し合えること
旦那が家出したときに同居調停をすると、裁判所から旦那に呼び出し状を送ってくれるので、旦那が当日裁判所にやってきます。
そして、調停委員を介してあなたと旦那が話合いをすることになります。
調停では、調停委員が間に入るため、お互いに顔を合わすことがなく、感情的にならずに話をしやすいです。
このとき、お互いに直してほしいことや不満に思っていること、改善すべきことなどをぶつけ合い、双方が妥協できるところは妥協して合意を目指します。
お互いが合意することができたら調停が成立して、旦那が家に戻ってきます。
たとえば「妻のヒステリックなところを直す」「家事をもっと丁寧にする」「部屋を片付ける」などの取り決めをして、旦那が家に戻り、夫婦関係をやり直すことなどがあります。
もちろん、あなたの方から旦那に対して要望を述べることもできます。
たとえば「もっと家族とコミュニケーションをとる」「悩んだときには家族に打ち明ける」「お酒を控える」など、さまざまな約束をしてもらうことが可能です。
同居調停は、ケースに応じて柔軟な取り決めができる調停手続です。
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3.同居調停をするときの注意点
同居調停を進めるときには、注意点があります。それは、旦那をあまり責めすぎないことです。
旦那は、もともと家庭に不満があって家出しているはずです。そこへもってきて激しく責められると、
「こんな家に戻れるか!」
と思ってしまいます。調停は決裂してしまいますよね。
そこで、相手に伝えたいことは、柔らかいニュアンスにした方が良いですし、こちらも譲れるところは譲るべきです。
夫婦がお互いにいがみ合っている状態では、同居調停は成立しません。
4.旦那の家出…同居調停前に準備すべきこと
同居調停をする前に準備すべきことがいくつかあります。
まずは、自分がどうしたいのかを決めることです。旦那に戻ってきてほしいのか、とにかく生活費を払ってもらいたいのか、旦那に変わってほしいところはないのか、もしあればどういったところに不満があるのか、自分に改善できる点や反省点はないかなど、考えておきましょう。
また、家出する旦那は不倫しているケースも多いです。その場合には、旦那の不倫の証拠をつかんでおくことが重要です。不倫が前提の家出とそうでない家出には、大変な違いがあるからです。
不倫が原因なら旦那は加害者であなたは被害者ですから、調停委員は全力であなたの味方をしてくれるでしょう。
しかし旦那の家出が不倫でなかったら、調停委員は旦那の言い分に耳を傾けて、旦那に肩入れしてしまうかも知れません。
そこで、家に残された物から不倫の証拠になりそうなものを探しましょう。たとえば旦那が残したPCや手帳、日記、ゴミ箱に捨てられた領収証やレシート類、クレジットカードの明細書、電話の通話明細など、調べてみます。
また、探偵事務所を使って旦那をつけてもらうのも有効です。
旦那の勤務先がわかっていたら、そこを起点として旦那の後をつけて浮気の現場を押さえることもできますよね。
浮気の調査報告書があれば、いざ離婚するとなったときにも有利な証拠となりますし、旦那や浮気相手に慰謝料請求もできます。
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5.旦那が行方不明な場合の対処方法
旦那が家出したとき、どこに行ったかわからないケースが多いです。
携帯で連絡を取ろうにも無視されて音信不通となり、本当に行方不明になってしまうのです。
こんなとき、どうしたらいいのでしょうか?
「警察に捜索願を出せばいいんじゃないの?」
と考える方もおられますが、警察は実際に何かの事件が起こらないと家出人を捜してくれることはありません。
そこで、やはり探偵を雇って旦那の居所を調べる必要があります。勤務先の前で待ち構えてもらい、旦那の帰宅場所を追跡して突き止めましょう。
家出した旦那は浮気相手と一緒に生活していることも多いので、この方法によって旦那の浮気の証拠までつかめることも多いです。
「探偵事務所なんて、怖くて相談できない…」
そう思われる方もいると思いますが、探偵事務所はそんなに怖いところではありません。実際に私が弁護士をしていた頃、多くの方が探偵事務所に依頼して不倫の証拠をつかみ、裁判などで高額な慰謝料を勝ち取っていました。
「探偵事務所にだまされて酷い目に遭った」という話は、聞いたことがありません。
探偵事務所は探偵業法という法律の規制に従って活動しているので、無茶なことはできないのです。世間のイメージとはずいぶん違います。
また、弁護士が運営している探偵事務所もあり、このようなところなら安心感も強いです。全国展開しており、無料で相談を受け付けているので、旦那が家出して居場所がわからないなら、一度相談してみると良いと思いますよ!
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6.婚姻費用分担調停とは
さて、旦那が家出したときにたちまち困るのは、生活費の問題です。
これまで旦那が大黒柱だった場合、あなたやお子様の生活ができなくなってしまいます。
早急に、旦那に生活費を払ってもらわないといけませんよね。
そのようなときには、家庭裁判所で「婚姻費用分担調停」をすることによって、生活費を支払わせることができます。
婚姻費用とは夫婦の生活費のことです。
婚姻費用分担調停をすると、調停委員を介して相手が負担すべき生活費の金額を話し合えます。婚姻費用には相場の金額があるので、だいたいその範囲内で金額が決まります。
相手が納得しない場合には、調停は「審判」という手続きになって、裁判官が旦那に婚姻費用の支払い命令を出してくれます。
旦那が命令に従わず支払いをしない場合、あなたは旦那の給料を差し押さえることによって婚姻費用を強制的に支払わせることもできるので、とても有効です。
このように、婚姻費用分担調停をすれば、最悪旦那に生活費を支払わせることができるので、あなたとお子様の生活が保障されるのです。
婚姻費用分担調停と同居調停は同時にできるので、旦那が家出して生活費を支払わなくなったら、早急に家庭裁判所で2つの調停の申立をしましょう。
家庭裁判所に行ったら、調停の申立方法を詳細に教えてもらえます。
7.旦那の家出で困ったときには弁護士に相談を
ただ、旦那が家出して同居調停や婚姻費用分担調停をしようとしたとき、あなた一人では大きな不安を感じてしまいますよね。
「調停でどのようなことを聞かれるの?」
「調停ってどんな風に進んで行くの?」
「調停委員は話を聞いてくれるかなぁ、うまくしゃべれるかな?」
「旦那に肩入れされたらどうしよう…」
とか、頭の中をぐるぐると考えが巡ってしまいます。
そのようなときには、弁護士に相談するのが良いですよ。
弁護士は、あなたのお話をしっかりと伺って、状況に応じて適切なアドバイスをくれますし、スピーディに同居調停や婚姻費用分担調停を起こしてくれるので、問題解決に向けて進めることができます。
調停の席にも同席してくれて、いろいろな意見を言ってくれますし、旦那が浮気している場合にはしっかりとその旨説明をして、調停委員を味方につけてくれます。
何より、「法律の専門家が味方になってくれる」という安心感を得られるのが大きなメリットですよね。
弁護士の知り合いがいないという方でも、最近は、ネットで離婚問題に強い弁護士を探せるサービスがあり、料金は一切かからず無料なので、是非とも利用してみてください。
また、今はまだ旦那が家にいるけれど、最近様子がおかしくて、いつ家出されるかどうかわからないというあなたの場合にも、一度弁護士に相談しておくと良いと思います。
今すぐ相談しなくていい、という方は、弁護士保険に入っておくと、いざ弁護士が必要になったときに弁護士の紹介を受けられますし、弁護士費用を保険会社が支払ってくれるので、とても楽でありがたいものです。
今の状況に不安があるなら、一度検討してみてはいかがでしょうか?
いざというときのための弁護士保 公式ページ
8.旦那が家出したあなたに伝えたいこと
夫婦関係が不和になると、とてもストレスがたまりますし不安でたまらなくなるものです。
でも、信じて前に進んでいれば道は開けます。私も現役時代、多くの方の離婚問題を解決しました。皆さん最初は絶望的な顔をしておられましたが、解決に向けて進むにつれて、だんだんと元気になってこられて最後にはすがすがしいお顔をされていました。
だからあなたもあきらめないで、勇気を出して前に進んでいきましょう。まずは弁護士など、専門家のアドバイスを受けるところから始めることをお勧めします。
わたしはいつでもあなたを応援しているので、忘れないでください。良い解決が導かれることを、心からお祈りしています!
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