「旦那と離婚したいけど、どんな風に進めたら良いの?」
「旦那が離婚に応じてくれないかも知れない」
「旦那が不倫してる!私が家事も育児も全部やってるのに、許せない」
「離婚してシングルマザーになるから、もっと条件の言い就職先を見つけたい…」
薬剤師の女性は、結婚しても仕事を辞めずに続けていることが多いですよね。
しかし、収入がある分、旦那から頼られてしまうことがあります。中には金銭的にルーズで借金を繰り返す旦那もいますし、あなたの収入に頼っているくせに別の女と浮気してしまう、とんでもない旦那もいます。
「旦那と離婚したい」と思ったとき、どうやって進めたら良いのか、また、どのようなことに注意すれば良いのか、これまで離婚問題を多数解決してきた元弁護士の私が解説します。
Contents
1.薬剤師の妻と夫が離婚するパターン
私は、弁護士時代、離婚問題にもっとも力を入れていたので、いろいろな方の離婚問題を取り扱っており、中には、薬剤師の女性の方のご相談も数多くありました。
薬剤師の場合、一般の女性の方よりも収入が多額になっていることが多いです。それ自体はとても良いことなのですが、その分、旦那があなたの収入に頼ってくることがありますよね?
そのせいで、夫婦関係がうまくいかなくなって離婚に至ってしまうことが多々あるのです。
1-1.旦那が働かない
1つは、旦那が働かないパターンです。就職してもすぐに辞めてしまい、転職を繰り返したりぶらぶらしたりしています。薬剤師であるあなたの収入があるから、自分は働かなくていいと思っているのです。
そうなったら、妻は家事も育児も仕事も全部1人で抱え込んで、いっぱいいっぱいになってしまい、耐えられなくなってしまいます。
1-2.旦那が浪費する
妻に収入があるので安心して、浪費を繰り返す夫もいます。高級な物を買ったり遊びに使ったり、ギャンブルにはまってしまったりするのです。妻は必死で家事と育児をワンオペでこなしているのにまったく理解がなく非協力的なので、嫌になってしまいます。
1-3.旦那が不倫する
薬剤師であるあなたの収入に頼っているクセに、他に女を作って不倫する旦那もかなり多いです。結局、家は薬剤師であるあなたがしっかりやってくれているので安心して任せて、自分は好き放題遊んでいるのです。
こんなの、絶対納得できませんよね。
でもこういう旦那は、薬剤師さんなど、高く安定した収入のある女性の旦那にありがちなパターンなのです。
2.旦那が離婚に応じないときの対処方法
このように、やりたい方題しているくせに、いざ実際に妻から離婚を切り出されると「えっ、なんで?」と驚き拒絶する旦那が多いです。
もしかして、あなたも、旦那に離婚を切り出して断られたのではないでしょうか?
その場合、まずは粘り強く交渉してみましょう。そのことで相手もあきらめて離婚を受け入れる可能性があります。
それでも相手の気が変わらなければ、離婚調停をしましょう。同居のまま調停を続けるのは精神的に負担になるので、子どもを連れて別居してから調停をすると良いでしょう。
旦那が働いている場合には、婚姻費用(生活費)も請求できます。
調停でも解決できない場合には、離婚訴訟(裁判)によって強制的に離婚を認めてもらう必要があります。
ただ、裁判で離婚するためには、法律上の離婚原因が必要です。法律上、離婚原因と認められているのは、以下のような事情です。
- 浮気、不倫(不貞)
- 悪意の遺棄(生活費不払いや家出など)
- 3年以上の生死不明
- 回復しがたい精神病
- 上記の4つに匹敵するような重大な問題
裁判をするときには、自分一人では対応が難しいので、離婚に強い弁護士さんに相談してみてくださいね。
3.旦那が浮気しているときの対処方法
しっかりものの薬剤師の妻がいるというのに、別の女に走る最低な旦那も残念ながら、多いです。
3-1.慰謝料請求や離婚の手順
そんなときには、旦那と不倫相手に慰謝料請求することができます。また、もちろん旦那と離婚もできます。慰謝料請求は、不倫相手の女性だけにすることもできます。
慰謝料請求するときには、内容証明郵便で、相手方らに慰謝料の請求書を送りましょう。
請求金額は、300~500万円程度にしておくと良いでしょう。
相手が支払いをしないなら、訴訟をして取り立てることも可能です。
旦那との離婚については、まずは話合いで協議離婚を目指し、それがダメなら調停、訴訟へと進めていく必要があります。
旦那が不倫している場合、裁判をすると離婚を認めてもらえますし、慰謝料の支払い命令も出してもらえます。
3-2.浮気を証明する方法
旦那が浮気している場合、浮気の証明が必要です。証拠がなかったら、裁判で勝つこともできませんし、慰謝料ももらえません。
証拠としては、旦那と相手のメールや写真、通話明細や手帳の記録、領収証や交通ICカード、LINEのデータなどを集めましょう。
ただ、不倫で離婚・慰謝料請求するときには、「肉体関係」の立証が必要です。法律上、肉体関係がないと、「不貞」にならないと考えられているからです。
メールやLINEなどの記録では、直接肉体関係を証明できないことも多いです。
その場合には、探偵に相談をして、相手方らをつけてもらい、浮気の現場を抑えてもらうことも検討しましょう。
「探偵事務所は怪しいし怖いから相談できない…」
という方もおられると思いますが、私が見つけた探偵事務所で、弁護士が運営しているところがあります。
運営しているのが弁護士なら、安心ではないでしょうか?良心的に、無料で相談に応じてくれるので、一度問い合わせてみてください。
4.旦那が金銭的にルーズなとき(借金問題)の対処方法
薬剤師の妻がしっかり稼いでいる場合、旦那が浪費して借金を繰り返すパターンもあります。このようなことになったら、あなたがいくら稼いでも砂に水を注ぐような感じで、意味がありません。嫌になってしまうのも当然ですよね。
相手が借金問題を抱えている場合の離婚も、かなりやっかいです。借金は、上記で紹介した「法律上の離婚事由」になっていないからです。つまり、旦那が借金しているというだけでは裁判では離婚できません。ただし、旦那が働けるのに働かずに浪費やギャンブルばかりしている場合「悪意の遺棄」となって離婚できる可能性もあります。
まずはしっかりと旦那と話し合い、離婚を目指しましょう。それでもだめなら離婚調停へと話を進めます。
調停でも解決できなければ、夫と別居して婚姻費用(生活費)を支払わせ、夫の気が変わるのを待って継続的に離婚話を進めていくと良いです。
そして折を見て離婚訴訟を起こすなどすれば、離婚できる可能性が高くなります。
旦那が借金している場合に有利に離婚するには、やはり弁護士のサポートが必要になるので、動き出す前に相談してみることをお勧めします。
ご自宅の近くの離婚に強い弁護士を無料で探せるサイトがあるので、是非とも利用してみてください。
5.薬剤師が離婚後の生活に備えるには
離婚をするなら、離婚後の生活についても考えておきたいところですよね。
5-1.離婚公正証書を作成する
実際、相手がダメ夫なら、結婚中より離婚後の方がいろいろな意味で楽になることはありますが、それでもシングルマザーになって一人で子供を育てていくのは大変です。
旦那に養育費を請求できると言っても、いつまできちんと支払ってもらえるか、不安です。
養育費の不払いに備えるには、離婚時に協議離婚書を作成し、それを構成証書にしておくことが役に立ちます。
協議離婚書とは、離婚条件をまとめた契約書です。ただ、これだけでは強制執行力がなく、相手が不払いを起こしたら養育費調停をしなければなりません。
「離婚公正証書」にしておいたら、調停をしなくてもいきなり元旦那の給料などを差し押さえることができるので、便利ですし不払いを予防しやすいです。
離婚公正証書は、全国の公証役場で作成できるので、お近くの公証役場に行って相談してみてください。
全国の公証役場一覧
5-2.より良い職場を探す
また、離婚後は住居の場所が変わることが多いですし、子どもを育てていくために、これまでより条件の良い職場に転職したいケースもあります。
そのようなときには、薬剤師専門の転職サイトを利用する方法が効果的です。
転職サイトでは、薬剤師専門の転職コンサルタントが1人1人について、個人の環境や希望条件に応じた就職先を探してくれます。
条件交渉などもコンサルタントがやってくれるので、自分でそういったことをする手間もストレスもかかりません。
これだけサービスが充実しているのに、求職者側は利用料金が無料なので、控えめに言っても利用しないと損です。
離婚を機にこれまで以上にステップアップするため、子どもと一緒に生活を続けていくため、引っ越しに伴って通いやすい職場を探すため、理由はいろいろあると思いますが、良い就職先を見つけることはあなたの人生にとって、重要です。
転職サイトを使って、最適な条件の職場を見つけてみてくださいね。
薬剤師ドットコムなら、希望に合った条件の職場を探せます。17時上がりで子どもと一緒に過ごせるけれど、年収はアップという有利な条件の求人も多数あるので、是非ともチェックしてみてください。
薬剤師が離婚して子どもを引き取る場合、有利に離婚を進めるためには専門家である弁護士のサポートを受ける必要性が高いです。1人で進めると、旦那に言いくるめられてしまったり、不利な条件で離婚してしまったりするリスクが高くなります。
旦那に離婚を切り出す前に、自分で話をしてこじれてしまった後、まずは相談をしてみましょう。無料で相談に応じている離婚弁護士もたくさんいるので、今からでも離婚問題に強い弁護士を探してアドバイスを受けてみて下さいね。
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