離婚や不倫の対処方法

【実例】子どものために離婚すべきケース「3つ」を元弁護士が紹介

「旦那のことは嫌いだけど、子どものために離婚は避けたい

「子どもが小学校を卒業するまでは離婚しない」

「子どものためには父母が揃っている方がいいから、家庭内別居している」

 

このような考えをしているあなたは、もしかして、かえって子ども自身に負担をかけているかもしれません。

 

私は弁護士時代、多くの離婚事件を取り扱いましたが、多くの方は、当初

「子どものためには両親が揃っている方が良い」

と考えていました。ところがその後、考えを変えて弁護士のところに相談に来られていたのです。

いったいどうしてなのでしょうか?

 

それは、子どもにとって、親の不仲を日々見せつけられることは苦痛だからです。そのことに気づいて、みなさまは私のところに相談に来られていました。

 

「時には、子どものためにも別れた方が良いことがある」

 

今回は、そのことをお話ししたいと思います。


1.「子どものために離婚すべきでない」は真実か?

一般的に、「子どものためには父母が揃っている方が良い」と言われます。

あなたも、離婚したいと思って周囲に相談したとき

「こんな小さい子どもがいるのだから、我慢しなさい」

と言われたことがあるのではないでしょうか?

 

確かに、子どもにとって両親が揃っている方が良いことはあります。

そもそも子どもは「パパのこともママのことも同じように大好き」なので、どちらかと引き離されるのは苦痛に感じます。

また、父母が離婚すると世間の見る目も変わりますし、経済的にも不自由をさせるかもしれません。

 

このようなことを考えると、

「子どものためにはやっぱり離婚しない方が良いのでは?」

という気がしてきますよね。

それは普通の感覚です。



2.子どものために離婚すべきケースとは

しかし、実際には「子どものために離婚すべきケース」があります。

 

両親が無理矢理一緒にいることが、むしろ子どもにとって悪影響になるのです。

以下では、子どものために離婚すべきケースをご紹介します。

 

2-1.両親の不仲を見せつける

まず、夫婦関係が不和になり、日々喧嘩を繰り返していたり、口をきかず家の中の雰囲気がぴりぴりしていたりするようなケースです。

このような場合、子どもは常に緊張状態を強いられます。両親の顔色を窺いながら、必死で取り繕おうとすることも多いです。

また

「自分のせいで、パパとママが喧嘩している。もっと良い子になるから、助けて。ごめんなさい」

というように、自分を責めてしまいます。

このような状態が長く続くと、子どもの精神状態に大きな悪影響が及びます。常におどおどして、他人に意見を言えず、情緒不安定な人格になってしまうおそれもあります。

 

2-2.DVが行われている

日常的に夫が妻であるあなたを殴っているような、DV家庭も子どもにとっては悪い環境です。

このような環境で子どもが育つと、家族関係に対してゆがんだイメージを持ってしまいます。

DV家庭で育った男の子は結婚した後自分もDV加害者になりやすいと言われており、DV家庭で育った女の子は、結婚相手にDV夫を選んでしまいやすいと言われています。

つまり、DVはどんどん連鎖していく可能性があるのです。

こんなことは、悲しすぎますよね…。

早期に離婚してDV夫と引き離せば、子どもに将来そんな思いをさせることはありません。

 

2-3.相手が不倫している

旦那が不倫している場合も、子どもにとっては悪影響です。

物事がある程度わかる年齢の子どもなら、父親に対して強い憎しみなどの悪感情を抱くことが多いです。

反対に、父が日常的に不倫をしているのを目にしているうちに、それが普通なことのように思えてきて、自分も将来不倫してしまう子どももいます。

 

また、旦那が不倫していると、子どもに対する愛情が薄くなるので、子どもに対して厳しく当たるようになることがよくあります。

私が取り扱った事例でも、それまで子煩悩だった父親が、不倫したとたんに子どもに辛く当たるようになり、子どもが混乱して固まってしまったりチック症状が出たりしたケースなどもありました。

 

このように、不仲な両親が無理矢理一緒にいても、子どもにとってかえって悪影響になる可能性が高いです。

「子どものために離婚しない」のではなく「子どものためにも、一刻も早く離婚すべき」ケースがあります。

弁護士に相談して、最適なアドバイスを受ける

3.子どものために、有利に離婚を進める方法

「子どものためにも早期に離婚する必要があると言っても、どうやって離婚を進めていったら良いのかわからない…」

あなたも、そう考えるかもしれません。

離婚の手順をご説明しますね。

 

離婚するときには、まずは資料集めが重要です。

財産分与のために財産関係の資料、旦那が不倫していたら旦那の不倫の証拠、DVを受けているならDVの証拠を集める必要があります。

 

不倫の証拠集めの方法については、こちらの記事にまとまっているので、ご参照下さい。

 

証拠が集まったら、旦那に離婚を切り出しましょう。

そして、離婚条件を決めて、協議離婚届を提出したら離婚ができます。

 

離婚後の生活に困らないように、財産分与や慰謝料、養育費などはしっかりもらうようにしましょう。

 

もしも相手と協議で離婚できなかった場合には、離婚調停で解決する必要があります。

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4.子どもとあなたの生活を守る離婚を実現する方法

ただ、あなた自身が旦那と話合いをしても、有利な条件で離婚できるとは限らないものです。

相手から強く責められたり言いくるめられたりすることもありますし、「慰謝料は支払わない」とか「子どもの親権を渡さない!」と言われるケースもあります。

 

離婚交渉については離婚に強い弁護士に相談することが役立ちます。

弁護士に相談したら、あなたの状況において、どのような行動をとるのが最適かアドバイスを受けられます。

 

また、弁護士に離婚協議の代理交渉を依頼することも可能です。

弁護士がついていたら、相手に親権をとられる可能性は非常に低くなりますし、離婚調停や離婚訴訟になっても心強いです。

何より、きっちり法的に認められた財産分与や慰謝料、養育費などを獲得できるので、離婚後の子どもとあなたの生活も安心です。

 

5.離婚に強い弁護士の探し方

「弁護士なんて、どうやって探せば良いの??」と思うかもしれません。

今は、ほとんどの人がインターネットで弁護士を検索しています。

ネットを使うと、弁護士の中でも特に離婚問題に強い人を探せるので、有利です。

こちらのサイトでは、全国の離婚問題に強い弁護士から複数の事務所を無料で紹介してもらえるので、よかったら利用してみて下さいね。

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また、旦那が不倫しているときに自分で十分な証拠を集められないなら、探偵事務所に相談してみるのも有効です。
弁護士が運営してる探偵事務所があるので、もしよかったら一度無料で相談を受けてみて下さい。

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まとめ

「子どものために離婚しない」は意味がないどころか逆効果なケースがあります。

迷ったときには、客観的な第三者でありプロでもある、離婚問題に強い弁護士に相談してみることをお勧めします。

ABOUT ME
ぴりか
元弁護士としての経験を活かして、離婚問題、親権、養育費、浮気、DV、夫婦関係の問題にお悩みの方々のサポートを行い対と考えております。現役時代は女性弁護士として、離婚・男女問題に積極的に取り組んでおりました。浮気されたとき、後に後悔しないためには当初から適切な対応が必要です。このブログでアドバイスをしていきますので、是非とも参考にしてみてください。 ツイッターで情報発信しているので、お気軽にフォローして下さると嬉しいです!

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